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代表コラム

2021年01月10日 [銀行融資]

中小企業の社長様が知っておきたい銀行借入の審査手法

銀行の融資審査は大きく(1)財務分析と、(2)実態分析の二つの切り口で行われます。
このことを知っておくと、銀行と平素からどのように付き合うとスムーズな銀行借入を行える可能性が高まるかのヒントとコツになります。

財務分析は、決算書等の財務諸表の数値分析です。別の機会に書きますが、安全性指標分析、収益性指標分析とか様々な切り口で行われます。
財務諸表は数値化された企業の通信簿のようなもので、この分析が有効であることに間違いはありません。でも十分ではないのです。

以下の例で考えてみてください。財務分析により、
「支払手形・買掛金が多い」
「在庫が多い」
「交際費が多い」
という点が明らかになったとします。これを、あなたならどのように評価するでしょうか。
「支払手形・買掛金が多い」は、「仕入先に強い立場である」「仕入先からの信用が厚い」という良い解釈が出来れば、「資金繰りに余力がない」という悪い解釈もできます。

「在庫が多い」は、「商売チャンスを逃さないように積極的に在庫を抱えている」という良い解釈と、「売れ残りによる不良在庫を抱えている」という悪い解釈ができます。また「交際費が多い」についても、「販売営業活動に積極的である」という良い解釈と「無駄な交際費を使用しており企業統治(コーポレートガバナンス)に問題がある」という悪い解釈ができます。

そして、二通りの正反対の総合評価が可能になるのです。銀行の融資担当者の稟議書コメント風に書きますと、
「主力商品の販売が順調、豊富な資金力を背景に製品・原材料を備蓄、さらなる販路拡大に営業を強化中である。」
「主力商品の販売が不振、不良在庫が増加して資金繰りが厳しくなっている。支払いのサイトを長期化することでなんとかやり繰りしている。」

このように、銀行は、財務分析だけでは十分な企業審査を行うことが出来ないのです。そのため、銀行は必ず、実態分析を併せて行います。財務分析と実態分析は企業審査の両輪なのです。実態分析とは、融資先企業の事業の内容、強みと弱み、業界の特徴、企業の沿革、販売先、仕入先、社長の性格等々、数字にならない情報で行います。
銀行が実態分析に必要な情報はたくさんあります。銀行とのコミュニケーションを良くして、これらの情報を平素からこまめに提供しておくことは、融資審査をスムーズに受けるためにとても大切なことなのです。

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